1月開催報告「めまいについて」
1月24日(木)、耳鼻咽喉科の白取医師が「めまいについて」をテーマにお話しました。16名の方が参加くださいました。
白取医師はまず「めまい」の語源について、「め」は目、「まい」は「まふ(回転する)」という古い言葉から来ているとお話しました。めまいにはぐるぐる回る「回転性めまい」とふわふわする「非回転性めまい」に分けられ、回転性めまいは耳鼻科疾患が多いといわれていますが、まれに脳卒中を発症している場合があるので注意が必要ということです。
急にめまい症状が出た場合や手足に麻痺や痺れがある、激しく頭が痛い、呂律が回らないなどの症状がある場合はまずは救急車で脳神経外科へ受診をし、脳に問題がなければ安心して耳鼻科を受診してくださいという説明をしました。つぎに、耳鼻科におけるめまいの検査の種類や、投薬だけでなくリハビリによる治療のこと、めまいを防ぐ生活習慣などについて説明しました。
最後に危険なめまいの場合の対処法をおさらいしました。白取医師は「この場合は夜間・休日でも躊躇せず救急車を呼びましょう」とお話しました。
白取医師の冗談をちりばめた軽妙な語り口に、参加されたみなさんは笑顔で話を聞いていました。めまいに悩まれている方が多いようで、たくさん質問がだされ、白取医師が丁寧に答えていました。
| ふわふわめまいで何年も悩んでいる。どうしたら良いですか |
長期化すると治っていても精神的に不安になる方もいます。耳鼻科のリハビリで症状の良くなる場合があります。 | |
下を向いていて急に立つとめまいがする。また頭の中で雑音がする。 | |
そのような場合はまず血圧の変動を測定します。雑音が耳鳴りなのかは調べないと分からないが加齢等により聞こえが悪くなると耳鳴りが強く感じることがあります。 | |
20年前に耳石によるめまいでリハビリをして良くなった。いまの治療もリハビリ中心ですか | |
リハビリで動くことにより、耳石が本来の位置に戻れば良くなるのでリハビリが一番です。 | |
普段は大丈夫だが布団に入ると地球儀を回すようなめまいを感じる | |
それ以上の症状がなければ心配ない。大変でもできるだけ寝たり起きたりの運動をしたほうがよいでしょう。 |
など他にも多くの質問が出されました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
次回(3月)の医療講演会
次回(3月)の医療講演会
諸事情により、2月は休会とさせていただきます。どうぞご了承ください。
次回(3月)は、
3/13(水)14時~15時 菊水ビル4階・大会議室
整形外科 猫塚 義夫医師による「腰痛について」です。
参加は無料です。どうぞお気軽にお越しください。