5月開催報告「中高年の眼の病気について」
5月24日(木)、眼科外来の八瀬浩貴医師が「中高年の眼の病気・パート2」と題して講演しました。
昨年同じテーマで八瀬医師が講演し、時間が足りず伝えきれなかった部分を今回改めてお話しました。
普段受診されている方や、ご近所の方など約35人が参加されました。
緑内障について、視野の狭窄や欠損は初期状態では自分で気づきにくいこと、個人の視神経の強度によって緑内障の症状の出やすい方や出づらい方がいるなど、とても参考になるお話しでした。
網膜剥離や網膜症の説明では、八瀬医師が実際の網膜の写真を使ってわかりやすく説明し、皆さんは熱心に聞いていました。
講演後、参加者から多くの質問が出され、八瀬医師が時間いっぱいお答えしました。
緑内障ではないのに、眼圧が高くなるのはどうして?また治療法は? | |
眼球内の房水の排出が悪くなると眼圧が高くなります。 そして、視神経とのバランスを崩すと緑内障になります。 治療は点眼薬で眼圧を下げることが基本となります。 | |
緑内障の原因は生まれつきでしょうか?また頭痛持ちの人に多いのでしょうか? | |
視神経が圧力に強いか弱いかは個人差があります。 視神経が弱い人は、眼圧が高くなると症状が出やすいので、生まれつきとも言えます。 初期症状として頭痛が起こることもあります。 | |
ドライアイの原因となる内服薬は? | |
抗がん剤や血圧の薬、睡眠剤など挙げられますが、治療の優先順位があるので医師の判断が必要です。 | |
1ヵ月に2日ほど目が痛くなったり、眼が開けにくい日がある。どうしたら良いか? | |
症状が出たときに、眼科に受診して下さい。 | |
スマホを見ていると、眼がジーンとしてくる。 | |
眼の疲労を抑えること、適度に眼を休ませることが大事です。 老眼鏡等を使って眼に負担をかけないことや画面の明るさを抑えることで疲労を軽減できます。 ドライアイの可能性があるため、受診をお勧めします。 | |
18年前に白内障の手術をしたが、強い乱視が残った。今の技術では乱視を残さず、手術をできます か? | |
眼を切開するとどうしても乱視が残ります。現在の手術は昔より切開個所が少ないため強い乱視は防げますが完全ではありません。残った乱視は眼鏡等で治していきます。 |
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
次回(6月)の医療講演会
次回(6月)の医療講演会
6/28(木)14時~15時 菊水ビル4階・大会議室
勤医協札幌病院 内科 小林 冬美子医師による「熱中症予防について」です。
参加は無料です。どうぞお気軽にお越しください。