院長ごあいさつ

院長のご挨拶

院長のご挨拶

勤医協札幌病院 院長 尾形和泰

勤医協札幌病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。


高齢化に加え、貧困や格差が拡大する社会の中で、「費用が心配で子どもを産めない」「お金がなくて病院にかかれない」といった健康格差の問題が深刻化しています。

勤医協札幌病院では、世界保健機構(WHO)が勧めている国際的なネットワーク「HPH(ヘルス・プロモーティング・ホスピタル:健康増進活動拠点病院」に加盟する病院です。

患者さんに治療や看護を提供するだけでなく、社会的に困難を抱えている人が健康を享受できるように働きかけることも病院の重要な役割になっていることから、すべての医師が健康増進活動や講演活動に参加しています。


医療と介護の連携強化のため、白石区にある介護事業所職員を対象に勉強会やワークショップを開催しています。

お互いの顔と業務内容を知ることで、より有意義な連携になるものと思っています。


赤ちゃんから高齢者まで支える病院として、これからも地域住民が健康で主体的に生きていくための支援を行い、次の世代の健やかな成長を願って、母親と子どもの健康を守り続けたいと思っています。




H30.12月までのあいさつ

H30.12月までのあいさつ

勤医協札幌病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。


当院はここ菊水地域で、白石診療所の時代から68年間医療を継続してきました。つらぬいてきたことは「無差別・平等」の理念であり、「患者の立場にたった親切でよい医療」「病気の原因を生活と労働の場から科学的にとらえる視点」「いのちや健康に関わる社会問題へのとりくみ」です。歴史と理念を受け継ぎ、地域からさらに期待される病院となることを目指しています。


私たちが今年度実施する医療活動をキーワードで表現すると、「高齢者に寄り添う」「若い世代に選ばれる」「貧困や孤立からいのちを守る」病院づくりです。


高齢化に加え、貧困や格差が拡大する社会の中で「自己責任」論が広がり、「費用が心配でこどもを産めない」「お金がなくて病院がかかれない」といった健康格差が深刻です。診療現場ではこどもの健康問題、妊産婦さんや高齢の方の生活問題などで深刻な事例を目のあたりにしています。


当院は世界保健機関(WHO)が進めている国際的な病院ネットワーク「HPH(ヘルス・プロモーティング・ホスピタル=健康増進活動拠点病院)」に北海道で初めて加盟しました。日常の診療活動では生活習慣病の発症や重症化、がんの早期発見を重視し、禁煙外来や療養指導、毎月開催している医療講演会、地域や学校での出前授業や健康相談会など旺盛に取り組んでいます。


また当院では医療費の減免または免除を行う「無料・低額診療制度」、出産や入所費用の全部または一部の援助を受けることのできる「入院助産制度」を利用できる医療機関です。これからも地域住民が健康で主体的に生きていくための支援を行い、赤ちゃんから高齢者まで全ての世代の健康を守り続けます。


昨年度は地域包括ケア病床を導入し回復期リハビリ病棟を増床しました。また地域で訪問診療に取り組んでいる医療機関との懇談会やクリニックの先生を訪問させていただくなど、地域連携を進めることができました。今後も地域の医療機関や介護事業所から積極的にご紹介、ご相談を受ける体制を築いていきます。


これからも全職員が一丸となって、かかりやすい病院、魅力ある病院づくりにまい進する所存です。どうぞよろしくお願いします。